~考え方の違い~
2012/06/21
私のHPの講師紹介の所にも書いてあるように、音大卒業後、オーストリアの
ウィーン国立音楽大学にに留学しました。
入学試験も曲目が多く大変でしたが、入学してからも1回目のレッスンで弾けるように
していく。
2回目は、暗譜の繰り返しで、毎日何時間練習したか覚えていないくらい練習しました。
私のハンス・グラーフ先生のクラスは、オーストリア人、フランス人、アメリカ人、日本人と
いましたが、その中でフランスの男子生徒が、毎回大曲を暗譜で持っていくので、関心して
いました。
彼に思い切って、「どうして、あなたは、そんなに練習するのですか。」(ドイツ語)
と質問しました。
彼の答えは、「お金がもったないから。」(ドイツ語)私は、ビックリしました。
何かもっと重大な答えが帰ってくると思ったからです。
ウィーンの音大は、国立なので、半期で3~4万円払っていました。
日本の音大とは、比べようもないくらい安いのに、お金がもったいないから。
貪欲に学ぼう!という姿勢に私は圧倒されました。
日本人は、世界の中でも一番よく働くと聞いていましたが、
この男子生徒も、他の国の方も皆必死で練習していました。
先日、コンサートのあったベクテレフ先生も10時間練習されていると
聞きましたし、以前テレビで見たヨーロッパのバイオリンニストの方もコンサートのある日は、
朝起きたら、パジャマのままで、朝食前まで練習し、開演まで練習しています。
日本の音大は、入学するのが大変で入ってしまうと、あまり練習しなくなります。
しかし、外国では、入学試験も大変だし、入った後は、もっと大変でした。
どちらが、自分の為になるのかといったら、後者だとおもいますが、若いうちに
私は、日本を離れて、外国で生活される事をお勧めします。
国々の考え方の違いや、例えばウィーンなら、そこでクラシックが栄えた空気を吸いながら
生活ができると、何か目に見えない物を感じる事も出来ると思います。
面白かったのが、お国柄によって、同じベートヴェンでも違ったベートーヴェンが
できあがるのです。
アメリカの女子学生のベートーヴェンは、ショパンを思わせるような綺麗な
ベートーヴェンでした。
6年前に家族でヨーロッパ旅行をして、ウィーンにも寄りましたが、
機会があれば、もう一度、ウィーンで生活したいと心から思いました。
関連記事
-
仲道郁代先生のピアノ公開レッスン
GWも終わり、このところ雨が降り、肌寒い日が続いております。 5月22日に、桐朋 …
-
ピティナ ステップ 門真夏季地区
今日は門真市にあります大東楽器さんで、ピティナのステップがありました。 家のお教 …
-
~演奏依頼~
1月に入ってすぐに、ピアノのソロの演奏依頼がありました。 時間があまりないので、 …
-
9月度のお宝!ゲット!のご紹介♪
☆年中のYちゃん、2000回おめでとう\(^-^)/ ☆年長のRちゃん、5000 …
-
~辻井伸行さん オンライン・サロンコンサート~
辻井伸行さんの初めての有料オンライン・コンサートが6月6日の日曜日の夜8時から4 …
-
~5月度のお宝!ゲット!の生徒さん達~
大事な事を忘れていました。 5月度のお宝!ゲット!の生徒さん達のご紹介をします。 …
-
~7月度のお宝!ゲット!の生徒さん達~
7月度のお宝!ゲット!の生徒さん達のご紹介です。 ☆年中のK君、100時間おめで …
-
~藤先生のセミナー~
ご報告が遅くなり、すみません。 2/11(土)梅田で、パソナミュージックメイトさ …
-
~9月度のお宝!ゲット!の生徒さん達のご紹介~
早いもので、もう今年も残すところ2ヶ月となりました。 9月は、13人の生徒さん達 …
-
ツェルニー30番に入ります!
小1のJちゃんが、今日ツェルニー100番を終わられて、ツェルニー30番に入りまし …